回転寿司の筋トレ向き食べ方・選び方|公式カロリーと食品成分表で分かった正解は「赤身・えび・いか+シャリで調整」【薬剤師が魚の脂も解説】
回転寿司は、私が外食でよく使う店のひとつです。行くのははま寿司・スシロー・くら寿司・魚べい。食べるのは10皿以内で、まぐろ・サーモン・えび・いかなど、ネタはいろいろ頼みます。
減量中はシャリハーフで注文して、みそ汁で空腹感をまぎらわせます。増量期はシャリを普通に戻して、皿数を増やす。これが私の基本の使い方です。失敗もあって、マヨ系の誘惑に負けたことは何度かあります。
一方で、魚の脂質は避けていません。PFCの範囲内なら、むしろ積極的に取りたいと考えています。この考え方が数字で見ても正しいのか、一度確かめておきたいと思いました。
そこでこの記事では、はま寿司・くら寿司の公式カロリー一覧(合計900品以上)と、文部科学省の日本食品標準成分表を使って、回転寿司の食べ方を整理しました。結論は「赤身・えび・いかを土台に、シャリで調整する」です。
結論|回転寿司は「ネタで選んで、シャリとサイドで調整」

| 場面 | 食べ方 | ポイント |
|---|---|---|
| 減量期 | 赤身・えび・いか中心+サーモンなど1〜2皿、シャリハーフ、みそ汁 | 10皿でネタのPは約60g(推定) |
| 増量期 | シャリを普通に戻して皿数を増やす。足すならかけうどん | 炭水化物はシャリと麺で足す |
| 控えたい | マヨ・チーズ・揚げ物の皿、ポテト・から揚げ | マヨ系は同じネタより1皿+20〜45kcal |
※カロリーははま寿司「アレルゲン一覧表(店内)」(2026年10月14日更新)とくら寿司「アレルゲン・カロリー情報」(2026年10月30日現在)の一皿あたりの公式値です。回転寿司チェーンはタンパク質・脂質を公表していないため、ネタの成分は日本食品標準成分表(八訂)増補2023年の100gあたりの値で比べています。スシローと魚べいは、公式のカロリー一覧が見つかりませんでした。
回転寿司の強みは、ネタのほとんどが魚介=高タンパクなことです。厚生労働省の資料では、寿司のネタは1貫15g程度とされています。1皿2貫ならネタは30g。成分表で計算すると、まぐろ赤身で1皿P7.6g、えび(ゆで)でP8.5g、サーモンでP5.9gです。
寿司ネタのタンパク質と脂質|差がつくのは「脂質」

| ネタ(100gあたり) | タンパク質 | 脂質 | カロリー |
|---|---|---|---|
| まぐろ赤身(くろまぐろ天然) | 26.4g | 1.4g | 115kcal |
| かつお(春獲り) | 25.8g | 0.5g | 108kcal |
| えび(くるまえび) | 21.6g | 0.6g | 90kcal |
| いか(するめいか) | 17.9g | 0.8g | 76kcal |
| あじ | 19.7g | 4.5g | 112kcal |
| サーモン(養殖) | 19.6g | 17.0g | 223kcal |
| ぶり | 21.4g | 17.6g | 222kcal |
| 大とろ(くろまぐろ天然) | 20.1g | 27.5g | 308kcal |
数字を並べて分かったのは、タンパク質はどのネタも17〜26gで大きくは変わらないことです。差がつくのは脂質で、赤身・えび・いか・たこ・ほたては1g前後、サーモン・ぶりは17g台、大とろは27.5gあります。
減量中の土台にするなら、赤身・えび・いかです。脂質をほとんど増やさずに、タンパク質を積み上げられます。
脂の乗った魚は「避けない」
それでも私は、サーモンやはまちを避けていません。1皿(ネタ30g)で計算すると、サーモンは脂質5.1g、はまちは3.6g。10皿のうち1〜2皿なら、1食の脂質の目安(私は20g)に十分収まります。そしてこの脂は、後で書くとおり体にとって意味のある脂です。
マヨ系は「1皿+20〜45kcal」、トッピングのマヨは95kcal

私が何度か負けたマヨ系を、はま寿司の公式カロリーで比べました。
- えび 64kcal → 炙りえびチーズマヨ 98kcal(+34)
- サーモン 97kcal → サーモンマヨアボカド 141kcal(+44)/サーモンマヨオニオン 116kcal(+19)
- とろびんちょう 75kcal → とろびんちょうマヨアボカド 119kcal(+44)
はま寿司の「追加トッピング マヨ」は1回95kcalです。成分表のマヨネーズ(100gで668kcal・脂質76.0g)で割り戻すと、約14g・脂質約11g。ネタの脂と違い、ほぼ純粋な油を足していることになります。
10皿で比べると差はさらに大きくなります。赤身・えび・いか中心の10皿(まぐろ、キハダまぐろ、えび、甘えび、いか、真いか、真あじ、サーモン、はまち、とろいわし)は779kcal。マヨ・チーズ・揚げ物の皿を10皿にすると1,315kcalで、差は536kcalです。マヨ系は「1〜2皿の楽しみ」にとどめるのがいいと思います。
シャリは「減量はハーフ、増量は普通」

くら寿司には、シャリなしでネタだけを出す「くらのお魚だけシリーズ」があります。通常の皿と比べると、シャリのカロリーが見えてきます。
| ネタ | 2貫 | シャリなし | 差 |
|---|---|---|---|
| サーモン | 93kcal | 54kcal | 39kcal |
| 熟成まぐろ | 82kcal | 37kcal | 45kcal |
| ゆず塩かつおたたき | 89kcal | 48kcal | 41kcal |
3品とも差は40kcal前後で、シャリ2貫ぶんは約40kcalと読めます(ネタの量が同じと仮定した場合。シャリの量はチェーンで違うので目安です)。シャリハーフなら1皿20kcal前後、10皿で約200kcal減る計算です。
シャリのタンパク質はごくわずかで、タンパク質はほぼネタ側にあります。減量中にシャリを減らしても、失うのは主に糖質です。逆に増量期は、私はシャリを普通に戻して皿数を増やします。炭水化物を足す手段として、シャリはいちばん手軽です。
サイドは「みそ汁」なら35kcal

減量中、私はみそ汁で空腹感をまぎらわせています。はま寿司の公式カロリーでは、あおさみそ汁35kcal、あさりみそ汁67kcal。くら寿司の純味噌汁は32kcalです。
一方で、サイドには寿司数皿ぶんのものが並びます。しょう油ラーメン293kcal、カリカリポテト339kcal、から揚げ(4個)397kcal。寿司を赤身中心にしても、ここで台無しになりかねません。麺を足すなら増量期に、かけうどん(148kcal)くらいから始めるのがいいと思います。
薬剤師が見る|魚の脂は「EPA・DHA」だから積極的に

サーモン2皿で、1日の目安量の半分以上
私が魚の脂を避けない理由は、n-3系脂肪酸(EPA・DHAなど)です。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、n-3系脂肪酸の目安量は18〜49歳の男性で1日2.2g、女性で1.7gとされています。
成分表で見ると、100gあたりのn-3系脂肪酸はぶり3.35g、サーモン2.11g、はまち1.66g。一方で、まぐろ赤身は0.17g、えびは0.08gしかありません。サーモン1皿(ネタ30g)で約0.6g。2皿で約1.3gと、男性の目安量の半分以上になります。
EPAは、脂質異常症などの治療に使われる処方薬(イコサペント酸エチル)の成分でもあります。食事の魚で取る量は薬ほど多くありませんが、同じ脂質でも、マヨネーズの油とは中身が違うということです。赤身だけに偏らず、脂の乗った魚を1〜2皿混ぜるのが、私のおすすめです。
ただし、脂質は脂質で、1gあたり9kcalあることは変わりません。私が「PFCの範囲内で」と決めているのはこのためです。また、抗血小板薬や抗凝固薬を飲んでいる方がEPAのサプリを追加する場合は、主治医か薬剤師に相談してください。
妊娠中は「まぐろの種類」に注意
もう一つ、まぐろを土台にする人に知っておいてほしいことがあります。厚生労働省は、妊婦はクロマグロ(本まぐろ)・メバチは1週間あたり80g程度までという目安を示しています。寿司なら5貫ほどです。一方で、キハダ・ビンナガ・メジマグロ(クロマグロの幼魚)は、通常の食べ方で差し支えないとされています。妊娠中の方は、まぐろの種類を見て選んでください。
私の10皿の組み立て方
ここまでの数字をもとに、私の組み立て方をまとめます。
減量期(シャリハーフ) – 赤身・えび・いか・あじで7〜8皿 – サーモン・はまちなど脂の乗った魚を1〜2皿 – みそ汁を1杯。マヨ系・揚げ物・ラーメンは頼まない
はま寿司の公式カロリーで計算すると、この10皿はシャリ普通で779kcal。シャリハーフにすれば目安で約600kcal、みそ汁を足しても私の1食の目安(700kcal)に収まります。ネタだけでタンパク質は約60g(推定)です。
増量期(シャリ普通) – シャリを普通に戻して、皿数を増やす – 脂の乗った魚を増やしてもいい – 炭水化物が足りなければ、かけうどんを1杯
外食全体の考え方は筋トレ民の外食チェーン攻略に、1食の目安「P20g・F20g・700kcal」(私個人の目安です)は減量中のコンビニ昼食の記事にまとめています。
ほかの外食チェーンとの使い分け
回転寿司は、脂質を自分で選べるのがいちばんの強みです。定食や丼と違い、1皿ずつ組み立てられるので、赤身中心なら脂質を一桁に抑えることもできます。
一方で、1皿ずつ取れるぶん、皿数とサイドが増えやすい店でもあります。ごはんを食べたい日は大戸屋、作業もしたい日はスタバ、チェーンをまたいだ比較は外食チェーンのタンパク質コスパランキングもどうぞ。
外食が続いて家で食べる日の選択肢として、PFCが設計済みの冷凍弁当を置いておく方法もあります。たとえばマッスルデリのLEANプランは、公式基準で1食P30g以上・脂質15g以下。3社の比較は宅配弁当の比較記事にまとめています(私はまだ使っていないので、公式の数字ベースです)。
よくある質問(FAQ)
Q. 茶碗蒸しはあり?
ありです。はま寿司の特製茶碗蒸しは70kcalで、卵のタンパク質も取れます。みそ汁と並んで、減量中に足しやすいサイドです。
Q. スシローや魚べいのカロリーは?
2026年11月時点で、スシローはアレルギー情報のみ、魚べいは公式のカロリー一覧が見つかりませんでした。ネタの成分は同じなので、この記事の「ネタの選び方」はどのチェーンでも使えます。
まとめ|回転寿司は「ネタで選んで、シャリで調整」
- ネタのタンパク質は17〜26g(100gあたり)でほぼ横並び。差がつくのは脂質
- 土台は赤身・えび・いか。脂の乗ったサーモン・はまちは1〜2皿混ぜる
- マヨ系は同じネタより1皿+20〜45kcal、トッピングのマヨは95kcal
- シャリ2貫ぶんは約40kcal(くら寿司)。減量はハーフ、増量は普通+皿数
- サイドはみそ汁35kcal。ラーメン・ポテト・から揚げは300kcal前後
- 魚の脂はEPA・DHA。サーモン2皿でn-3系脂肪酸の目安量の半分以上
回転寿司は、選び方しだいで筋トレ民の味方になる外食です。ネタで選んで、シャリで調整する。それだけで、10皿でも数字はちゃんと整います。
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参考文献
- はま寿司「アレルゲン一覧表(店内)」(2026年10月14日更新、2026年11月1日確認). はま寿司(一皿あたりの熱量の出典として)
- くら寿司「くら寿司アレルゲン・カロリー情報」(2026年10月30日現在、2026年11月1日確認). くら寿司(一皿あたりのカロリー、お魚だけシリーズ(シャリなし)の出典として)
- 文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」本表・脂肪酸成分表編. 文部科学省(寿司ネタ・マヨネーズの100gあたりのエネルギー・たんぱく質・脂質・n-3系脂肪酸の出典として)
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」脂質. 厚生労働省(n-3系脂肪酸の目安量=18〜49歳 男性2.2g/日・女性1.7g/日の出典として)
- 厚生労働省「妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項」. 厚生労働省(クロマグロ・メバチの摂食量の目安、寿司1貫あたりのネタ重量15g程度の出典として)
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